社員インタビュー

建築系の仕事

INTERVIEW Vol.04建築系の仕事

阪神高速の維持管理を一括して手がける阪神高速技術株式会社。
その中で、維持管理の中長期計画を立案し、維持管理の高度化に取り組んでいるのが工事統括課の仕事です。工事部工事統括課(大阪市・西区)に勤務する社員にお話しを伺いました。(※職種によっては中長期計画を立案する部署は異なります。)
中長期の補修計画を立案し、
より効率的な維持管理を構築。
維持管理にかかる費用を統括し、執行を管理する中間管理部門。
− 最初に、簡単なプロフィールのご紹介をお願いいたします。
Aさん:
職種としては建築系として2012年に入社しました。各事業所での勤務を経験後、現在は本社工事部の工事統括課に所属して5年目になります。
− 具体的なお仕事内容について教えてください。
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Aさん:
工事部工事統括課は、7つある事業所の予算統括管理を行っています。
施設系の事業所では阪神高速ネットワーク各エリアの補修工事や点検などをそれぞれ行っているのですが、各事業所で使用する予算を集計し、親会社である阪神高速道路(株)に予算要求しています。
他にも、計画的な補修ができるよう中長期的な補修計画を立案することも重要な業務の一つですね。
− 予算管理について、詳しく教えてください。
Aさん:
例えば事業所は、「今年は料金所の塗装が必要」といった課題を年度ごとに設定しており、この工事にどのくらいの費用がかかるか算出しています。
こういった費用を各事業所からヒアリングし、親会社への予算要求や、協力会社への支払い手続きを行ったりするのが工事統括課の役割です。いわば事業所と親会社、協力会社の間に立って、お金の動きを中間管理しています。
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− 中長期的な補修計画立案についても教えてください。
Aさん:
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無計画で予算要求したり支払ったりしていたら、費用がかさむ年もあれば余る年も出てきてしまいます。そうすると、もし急きょ大規模な工事が必要になった場合に使えるお金が無くなっているかもしれない。そうならないように、60年の長期修繕計画を作成し、そこから5年間の中期計画を立て、費用のムラを減らして平準化を図り、維持管理予算の調整・管理を行っています。
また中長期計画を立てることで、「予防保全」にもつながります。「予防保全」とは、大きな損傷が起こる前に補修をすることで被害を最小限に抑えつつ、コストも抑える方法です。「予防保全」に対して、「事後保全」は損傷が出てから補修するスタイルですが、工事による影響が長引いたり、道路が使えない時間等も増え、お客さまにも迷惑が掛かります。
また思わぬ費用が掛かったりと、予防保全と比べるとトータルコストに差が出てくるのです。
そこで「ファシリティマネジメント」の手法等を活用し、施設の健全性の見える化や、優先順位をつけて補修するなど、適正な維持管理を運用しています。
※「ファシリティマネジメント」について、詳しくはコチラ
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新たな取り組みで、従来の維持管理を高度化。
− 新たな維持管理手法の構築も積極的に取り組んでいると聞きます。
Aさん:
BIM(Building Information Modeling)と呼ばれる建築物の3Dモデリングデータや、3Dレーザー測量による点群データといった立体的なデータを活用した「空間情報の活用」にも取り組んでいます。
これまでは平面図、立面図、断面図といった様々な図面を作成して管理しないといけなかったんです。しかし3Dで管理してこれら図面類を集約し、点検データや補修記録と紐づけることにより、さらなる維持管理の効率化につながります。
さらに空間情報はVR空間構築にも活用できますから、教育や訓練にも役立てることができます。
まだまだ開発途上ではありますが、積極的に保全計画に組み込んでいきたいと思っています。
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− お仕事でのやりがいや、達成感を感じるのはどんな時ですか。
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Aさん:
先ほどお話したファシリティマネジメントの考え方を維持管理計画に取り入れたことが評価され、外部機関から賞を受賞したときはやりがいを感じました。
当時、道路会社でもファシリティマネジメントの取り組みは珍しく、会社も新しい取り組みへのチャレンジを後押ししてくれたので、業界の中で先鞭をつけることができたのはうれしかったですね。
事業所だったら成果が見えやすいですが、工事統括課は中長期で進めるという性格上、成果や達成感が見えづらいので、コツコツと積み重ねることが重要だと思います。目立たない存在ですが、事業所の作業が円滑に進められるように、縁の下から支えていく仕事だと思っています。
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阪神高速技術株式会社 本社
阪神高速技術株式会社
本社
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