社員インタビュー

電気系の仕事

INTERVIEW Vol.03電気系の仕事

阪神高速の維持管理を一括して手がける阪神高速技術株式会社。
その中で、道路上の設備やシステム関連機器を24時間体制で守っているのが設備監視室の仕事です。同部署(大阪市・港区)に勤務する社員にお話しを伺いました。
阪神高速上の設備障害の原因を究明し
対処方法を立案。
あらゆる設備の障害を調べ尽くし、再発を防ぐ設備のエキスパート。
− 最初に、簡単なプロフィールのご紹介をお願いいたします。
Aさん:
2015年に入社し、電気職として勤務しています。本社勤務ののち、現在は設備監視室で企画判定業務に携わっています。
− 現在のお仕事内容について教えてください。
Aさん:
設備監視室には2つのグループがあります。一つは24時間365日体制で設備を監視し、事故や設備障害が発生したら、即座に出動し、応急処置を行うグループ。もう一つは発生した障害の原因を究明し、再発防止策を検討したり、次に起きる可能性が高い障害を予測することで、障害を未然に防ぐグループ。私は後者に属しています。
例えば「情報板がうまく表示されない」「一部区間の照明が消えた」といった障害の原因を特定し、改善策を検討するのが主な仕事です。
また、私は監視カメラやETC、情報板などの通信で使用しているネットワーク装置の管理も行っており、ネットワーク装置のログ確認は毎日欠かさず行っています。
− 具体的にどのように障害の原因を究明していくのでしょうか。
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Aさん:
様々なパターンがありますが、例えば「情報板が表示されない」という障害の場合ですと、電気は供給されているか、通信は切れていないか、あるいは機器の故障なのか、といった具合に、障害の原因がどこにあるのかを一つ一つ調べていきます。
監視装置で調べたり、過去の点検結果を参考にしたり、緊急設備調査を実施して、原因を究明していきます。
そして、原因が分かったら、障害が発生した機器の型番や製造年月から、同様の障害が発生する可能性のある機器がどこに何台設置されているかを調べるなど、同じ障害が起きないよう対応方針をまとめます。
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− 企画判定業務に従事するうえで、どのような知識が必要なのでしょうか。
Aさん:
多岐に渡りますね。電気・通信に関する専門的知識はもちろんのこと、各種設備の維持管理手順など、幅広い知見が必要です。
もちろん対応マニュアルもありますが、実際の障害は非常に複雑であり、マニュアル通りで対応できることは少ないです。
私自身OJT(On-the-Job Training:実際の業務を行なう中で必要な知識や技能を身につける方法)を通して、障害が発生するたびに学びを得て、知識と経験を増やしています。
丁寧な仕事が、阪神高速の日常を守ることにつながる
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− お仕事で心がけていることがあれば教えてください。
Aさん:
当たり前のことですが、「ミスをしない」ということは常に意識しています。私が携わる設備は、交通管制システムやETCシステム、電力システムなど、非常に重要な設備が多いのですが、間違った分析により、対応を誤ると取り返しのつかないことになってしまいます。
電気や通信は目に見えませんが非常に重要で、ひとたび停電や通信障害が発生すると、これらのシステムの停止により、阪神高速が通行止めになってしまう可能性もあります。ひとつひとつの積み重ねが、阪神高速の日常を守ることにつながっているのだということを常に心にとどめています。
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− お仕事でのやりがいや、達成感を感じるのはどんな時ですか。
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Aさん:
障害の原因が判明した時はうれしいですね。
先日、料金所カメラの映像が時折乱れるという障害がありました。カメラもネットワーク装置もケーブルも、すべて正常だったので、なかなか原因がわかりませんでした。過去の事例を調べたり、メーカに問い合わせたりして、3、4か月経過した頃、カメラとネットワーク装置の間で、一度に送受信するデータの設定に不整合があることを突き止めました。
原因が分かった時は「ついにわかったぞ」という達成感がありました。
− 最後に、今後の目標についてお聞かせください。
Aさん:
どんな障害でも、発生したらすぐに対処できるくらいの知識を得るために、資格取得を目指しています。一昨年は危険物取扱者、昨年は1級電気通信工事施工管理技士に合格し、現在は第1級陸上無線技術士に挑戦しています。
入社年次が浅くても、やる気と技術力があれば、比較的大きな仕事を任せてもらえるのがこの会社の魅力です。
知識と経験を身につけて、1日でも早く同部署の先輩社員のように、周りから頼られる社員になりたいです。
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阪神高速技術株式会社 工事部 設備監視室
阪神高速技術株式会社
工事部 設備監視室
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