社員インタビュー

土木系の仕事

INTERVIEW Vol.01土木系の仕事

阪神高速の維持管理を一括して手がける阪神高速技術株式会社。その中で、主に日常損傷の補修業務について取り組むのが工事部の仕事です。
同部署の大和田事業所(大阪市)に勤務する二人の社員にお話しを伺いました。
阪神高速の補修業務の企画から
工程管理まで一括管理。
路上・路下における補修工事が主な仕事。
− 最初に、お二人の簡単なプロフィールのご紹介をお願いいたします。
Aさん:
入社9年目で、最初は調査・点検の部署にいて、2016年から今の部署で働いています。
Bさん:
私も調査・点検の部署から異動してきました。現在の職場に移ったのが2019年の7月で、まだまだわからないことも多く、Aさんに指導を受ける中で仕事を覚えていっています。
− 現在のお仕事内容について教えてください。
Aさん:
阪神高速はその大半が高架橋となっており、そうした高架橋の下(路下)と高速道路上(路上)における補修工事の計画をはじめ、工事の実施に際して、関係する地公体(地方公共団体)や地元の皆さまとの調整、工程管理が主な業務になります。
Bさん:
主に補修工事の計画の立案や管理業務を担当しています。
大和田事業所では、環状線、池田線、守口線などをはじめとする大阪北エリアの道路を管轄しています。
Aさん:
阪神高速をパトロールする専門のスタッフがいて、阪神高速グループの点検要領に沿って路上・路下をチェックし、そこから上がってきた補修箇所に関して、具体的な工事計画を立案していきます。
Bさん:
そうした日常補修は、当事業所で年間数百から千単位であります。
阪神高速では大半が路下の補修になりますが、路上だと事故による破損の補修や、路面の舗装工事やジョイントの補修等が主なものとなります。
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− 現場に行かれるときは、主にどのようなことをされていますか。
Aさん:
そうですね、巡視といって道路巡回車、いわゆる黄パトに搭乗し、高速道路内の工事現場の進捗などをしっかりと確認するために現場に出ています。
Bさん:
また現場では施工範囲や工法の確認を協力会社の方と一緒に行ったりしています。
Aさん:
現場では、計画通り工事が進んでいるかをチェックするとともに、計画の変更点などがあれば、それに伴う予算の調整なども行います。
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補修方法の指示をはじめ、住民や地公体など、関係各所の調整も大切な仕事
− 具体的に、どのような補修工事があるのでしょうか?
Aさん:
路上の補修の場合、空いた穴を埋めるといった舗装工事やジョイントの補修、路下だとサビた箇所の塗り直しや漏水の対策、コンクリートの剥がれた箇所の補修、鳥の巣の除去などですね。
それぞれ決まった補修方法があるので、それに準じて工事内容の指示を出します。
Bさん:
鳥の巣に関していいますと、営巣期の4月~6月にかけては1日に40件とか、かなりの数に上がるんですよ。
あとは、事故によるガードレールや標識の凹み、損傷の修理や、路下の老朽化したフェンスを直すといった工事を主に手がけています。
Aさん:
稀に補修方法が決まっていないレアなケースが出てくるときがあります。
その場合、社内の資料や書籍などに当たって補修方法を考え、資料としてまとめたものを発注先の阪神高速道路(株)に提出し、予算も含めてOKをもらったあと、施工へと移ります。
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− 補修方法以外にはどういったことに気をつかわかれるんでしょうか。
Bさん:
路上での工事の場合、交通規制を行うことになるので、工事を行う箇所の交通量は当然考えます。
Aさん:
住宅街がほとんどないところは、基本的に工事は交通量が少なくなる夜間に行うことが多いです。
Bさん:
ただ、住宅が近くにあり、大きな音が出る工事の場合は夜間に工事が行えないので日中での作業となり、交通量の比較的少ない時間帯に工事を組むといった感じで計画を立てていきます。
ジョイント部が痛んでくると、走りにくくなることでドライバーの皆さまにもご迷惑がかかり、音がうるさくなることで地元の皆さまにもご迷惑をおかけするので素早く対応します。
また、現場の特性に合わせた工法を考えます。
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− 1つの案件に対して、計画から施工までどれくらい時間がかかるんですか?
Bさん:
事故対応の場合、緊急性が高いので、連絡が入り次第すぐに取りかかり即日対応します。
Aさん:
長いものだと、企画から施工までが3カ月くらいかかるものも。地公体などとの交渉も手がけるといいましたが、規模が大きい工事となると関わる対象者も多くなり、必然的に期間が長くなってしまいます。
Bさん:
役所などのほか、工事をする際は警察への届け出も必要なので、そうした必要書類や資料を作成するのも私たちの仕事です。
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− そうした資料作成において、気を付けられているポイントなどはあるのでしょうか?
Aさん:
相手方が見たい、知りたいと思うところをしっかり抑えるということですね。
経験を重ねていくと、「必ず突かれるポイント」というのがわかるようになってくるので、そこのところは必ず資料内でフォローするようにしています。
Bさん:
私は異動してまだ半年ほど。Aさんがおっしゃる「ポイント」が十全に見えていないので、資料作成後にチェックいただき、作業を通じて知見を広げていっています。
阪神高速の安心・安全を陰で支える誇りと喜び。
− 今のお仕事のやりがいはどんなところに感じますか。
Aさん:
関西の大動脈である阪神高速の安心・安全を支え、お客さまのお役に立てているのが一番のやりがいになっています。
またドライバーの皆さまや地元の皆さま、さらには日頃関わりのある各関係機関の方など、関わるすべての人たちに満足いただき、スムーズに補修工事を進められた時の達成感は大きいですね。
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Bさん:
以前の部署に比べ、工事方法や予算など自分で決められる裁量の幅が大きく、大変な分だけやりがいも大きくなりました。その中で、自分でプランを考え、計画通り現場が動いたりするとやっぱりうれしいです。
− 最後に、お二人の今後の目標についてお聞かせください。
Aさん:
社内にある三部門のうち、調査・点検、補修の部署を経験し、次のステップとしてまだ経験していない設計部門に関わりたいと考えています。
その中で自身のスキルアップを図り、より会社に貢献していくのが今後の目標です。
Bさん:
私はまずは今の部署での仕事を十全にこなせるようになること。その上で仕事とともに、プライベートも充実させていければと思います。
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阪神高速技術株式会社 工事部 大和田事業所
阪神高速技術株式会社
工事部 大和田事業所
〒555-0032 大阪市西淀川区大和田1-1-4
Tel.06-6474-8803/Fax.06-6474-8832
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