令和5年度
協力会社成績優良者等表彰式
令和5年度
協力会社成績優良表彰者等について
ご紹介します。
成績優良表彰
- 株式会社井元緑地建設
- 緑地維持管理業務(2022 阿倍野)
- 一般財団法人経済調査会
- 2022 年度資機材等価格調査その他業務
- 深井建設株式会社
- 鋼構造物維持工事(2022 大阪)
- スバル興業株式会社
- 土木維持工事(2022 深江浜・藍那)
- 応用地質株式会社
- 土工部カルテ点検等業務(2022 調査)
- キンキ道路株式会社
- 土木維持工事(2022 阿倍野・三宝)
- 一般財団法人日本塗料検査協会
- 点検時応急処置剤性能評価業務(2021 技統)
株式会社井元緑地建設
件名:緑地維持管理業務(2022 阿倍野)
工事概要
阪神高速道路の緑地帯を良好な状態に保つため、樹木剪定、灌水、雑草抜取り、緑地点検及び清掃等の維持管理を行うもの
対象路線
環状線(南:環S36、環P162以南)、松原線、堺線、西大阪線、大阪港線(港P71以東)、湾岸線(大阪地区)、大和川線、淀川左岸線(淀P4以西)
表彰理由
樹木の腐朽診断を行い、倒木の危険がある樹木については伐採を提案し、また、樹木の蘇生や治療を見込んで施肥をし、その効果の検証を行う等緩衝緑地帯の品質向上に大きく貢献している。
緊急時に備え、植樹帯付近に設置されているAEDマップを全路線分作成し緊急連絡先と紐付けて携行する等、安全対策にも積極的に取り組まれており、「働き方改革」として、アシストスーツ、アシスト付き一輪車を導入し、作業員の負担軽減にも努められていた。
また、CS活動を継続して積極的に行い、沿道住民に維持管理についての理解を深め、トラブル無く作業を行った。
受賞者からひと言
管理対象には50年ほどの樹木もあり、樹勢が弱い、樹形が粗悪等の状態から幹内の腐食が考えられたため、約2500本を診断しました。業務の空いている時間を使い診断するため大変時間を要しましたが、結果、目では分からない内部のデータを取得でき、根拠に基づいた剪定や施肥、撤去等に活かすことができました。
また、当社は若手社員が多く、長く働いていただきたい思いから、腰痛や重労働を軽減するため、アシスト付きの機械等を積極的に導入しました。
安全面では、日常にも活用できるAEDや消火器の使用訓練等、体験型勉強会で意識向上を図り、無事故を継続しています。
緊急時の安全対策
働き方改革
アシストスーツ
アシスト付き一輪車
樹木診断
診断カルテ
診断の様子
一般財団法人経済調査会
件名:2022年度資機材等価格調査その他業務
業務概要
当社が発注する工事等における適正価格の算出及び円滑な業務執行を目的として、資機材等価格調査、諸経費等動向調査及び労務費調査を行い、工事等の積算に係る基礎資料を作成するもの
表彰理由
契約内容を十分理解し、根拠を明確に示して調査・分析を行い、積算業務に適用する単価や経費の算出を行う等、経験と知見を存分に発揮し、期待どおりの成果を納めた。社内研修の実施や調査票回収率100%を目標に掲げる等、実態調査の精度向上に努められており、進捗管理表を用いて適確に業務を遂行した。
成果品は、表、グラフ等で分かりやすく作成され、考察を記載する等、依頼事項を的確に反映し、確認しやすい工夫がされていた。
受賞者からひと言
関係する皆さまのご指導、ご協力に心より感謝申し上げます。
本業務は多岐にわたる内容、多様な工種を含むため、全体の進捗を把握できる資料を作成のうえ、工程管理には特別な注意を払い実施いたしました。
今後も資材価格調査、実態調査について一層の的確実施に努めてまいります。
深井建設株式会社
件名:鋼構造物維持工事(2022 大阪)
工事概要
阪神高速道路及び土木構造物を良好な状態で維持するため、点検・保守・補修・清掃等を行うもの
対象路線
環状線、池田線、守口線(守口JCT含む)、森小路線、東大阪線、西宮線(大阪地区)、松原線、堺線、西大阪線、湾岸線(大阪地区)、大和川線、淀川左岸線
表彰理由
事業所ごとに担当者を配置し、作業全般を把握することで良好な現場管理に努めた。リニューアル工事ではオープン工事に合わせて工程管理を厳密に行い、専門性の高い作業を現場条件に合わせて調整し、完工した。
また、安全指導、勉強会等を積極的に実施し、安全対策を十分行うことで無事故・無災害を達成した。特に、桁端部改良工における足場仮設では、狭隘箇所での作業に伴う災害防止の注意喚起が分かりやすく効果的に設けられていた。
受賞者からひと言
現場の狭隘部の頭上や顔面の高さの構造物・突起物には、視認性の高い高輝度の養生材を積極的に用い、注意喚起だけではなく、万が一身体をぶつけた場合でもケガをしないように、足下の段差部やケーブル類の養生も徹底し、災害防止に努めました。
また、外部コンサルタントを講師に迎えた勉強会を開催し、法律やルールの再周知を行い、ヒューマンエラーとリスクの常態化の防止を行うと共に作業員一人一人の安全意識の向上を図りました。
足場内の安全対策
頭上の養生と注意喚起
足元の養生と注意喚起
ケーブルの養生と注意喚起
スバル興業株式会社
件名:土木維持工事(2022 深江浜・藍那)
工事概要
阪神高速道路及び土木構造物を良好な状態で維持するため、点検・保守・補修・清掃等を行うもの
対象路線
西宮線(兵庫地区)、神戸線、湾岸線(兵庫地区)、北神戸線、神戸山手線、湾岸垂水線、新神戸トンネル(布引トンネルを除く)
表彰理由
神戸線リニューアル工事、高速道路上での車線規制が延べ180日を超える工事及びその他数多くの工種案件を工程管理・品質管理を適正に行い、無事故で完工された。
現場代理人は、常に工事全体を把握しており、作業員への説明資料として、分かりやすい写真付きの概要書を作成する等の工夫も見られ、安全教育も積極的に実施されていた。また、安全対策として、高所作業車使用時に非接触障害物センサーを用いて構造物との接触事故防止に努める等の取り組みもあった。
受賞者からひと言
神戸線リニューアル工事を含む数多くの工種案件を無事故で完工できたことが評価されたものと受け止めております。土木維持工事は、多岐にわたる工種が日々変わるため、施工に係る指示・指導が課題であると考え、「分かりやすさ」を追求した資料作りを行いました。
また、無事故・無災害を目的とした創意工夫の提案を積極的に行ったことがご評価いただけたことを大変嬉しく思います。今回の受賞を励みとし、様々な分野において新たなチャレンジを行い、阪神高速道路の維持管理を会社一丸となって貢献して参りたいと思います。
概要書の工夫
施工概要書を数ページにわたり作成しているが、作業員への説明や検査概要説明においては、1 ページで簡潔に説明できる資料を作成した。
安全対策
高所作業時に狭隘な場所や架空線が近くにあり、構造物との接触が想定される箇所では、非接触の障害物探知センサーを用いて不意な構造物との接触事故防止に努めた。
応用地質株式会社
件名:土工部カルテ点検等業務(2022 調査)
業務概要
昨年度までの点検結果に基づく詳細調査及び検討並びに豪雨等によるのり面崩落等の緊急事態が発生した場合の応急対応を目的に、阪神高速道路の土工部において道路構造物点検要領に則りカルテ点検を行うもの
対象路線
北神戸線、神戸山手線、湾岸垂水線
表彰理由
複数案件を同時並行で遂行し、業務の進捗状況や調査内容に関して、適時適切に報告、提案又は相談があった。専門技術力も十分であり、報告書には、必要な技術基準や引用先が示されており、分かりやすく整理されていた。
また、阪神高速の土工部に関し十分な知見を有しており、調査結果を踏まえた業務提案も的確であった。
受賞者からひと言
本業務は地盤環境や気象変化等を考慮して迅速に実施体制を構築し、土木事業部、調査点検事業所の方々に各種調整のご配慮や安全面でのご指導をいただきながら複数案件を無事故で取り組むことができました。
今後も『最高水準の道路守り』を掲げる阪神高速技術の道路事業において、地球科学に携わる専門企業として貢献して参りたいと思います。
キンキ道路株式会社
件名:土木維持工事(2022 阿倍野・三宝)
工事概要
阪神高速道路及び土木構造物を良好な状態で維持するため、点検・保守・補修・清掃等を行うもの
対象路線
環状線(南:環S36、環P162以南)、松原線、堺線、西大阪線、東大阪線(港P71以西)、湾岸線(大阪地区)、大和川線、淀川左岸線(淀P4以西)
ただし、大阪4号湾岸線(湾P145以南)の維持工事の一部を除く
表彰理由
予期せぬ緊急出動や多くのルールごとがある高速道路上での作業及び多種多様な工種を経験と技術力を活かし、無事故で完工した。工事開始前に繰り返し確認を行い、監督員へ適時報告を行い、地元住民や第三者からのクレームやトラブルもなかった。
また、公園利用者に配慮して重機を使用せず、電動アシスト一輪車を使用して土嚢運搬を行うことにより作業員の負担も軽減した。安全対策においては、安全衛生部が主体となり、会社一丸となって取り組んでいた。
受賞者からひと言
現場では、高速上や一般道、公園など様々な条件で作業しなければいけませんので、現場状況にあった機械の選定を行い、作業前にKYミーティングで作業員全員に危険ポイントとその対策を周知し、一般車や歩行者、自転車に配慮しながら作業を行っています。
今後も引き続き、全社一丸となって安全意識の向上に取り組み無事故で作業を行っていきます。
作業員の負担軽減
電動アシスト一輪車
テレマティクス導入
ドライバーが危険運転をすると自動で映像をメール通知
安全衛生部の活動
自社で作成した安全動画の配信
今回のテーマは「振動障害についての安全教育」
視聴後の確認テストや感想文の記入も行っています。
一般財団法人日本塗料検査協会
件名:点検時応急処置剤性能評価業務(2021 技統)
業務概要
計画的な恒久補修や次回点検時までの劣化進行抑制として点検時に使用している現行の応急措置剤と当社が開発した新型防錆剤(有機則、特化則対応の人体に優しい応急補修スプレー「ファストコート」)との性能比較試験を実施し検証を行うもの
表彰理由
錆の進行等を細かく観察し、結果を予測した論理的な追加試験の提案があった。当社が求める検査レベルを網羅し、論理的に評価されていた。
「結果考察とまとめ」として、試験中気付いた各防錆剤の特徴(貯蔵性、乾燥性、変色性等)について有益な報告があった。担当者と連絡を密に取り業務を遂行されており、資料も的確で、高い評価能力が発揮された。
受賞者からひと言
一般的に、塗料という言葉は馴染みがあるものと思いますが、実際に手に触れられた方は少なく、さらに評価やその結果の意味するものの解釈については戸惑われる場合が多いものと察します。
そのような中で業務を実施するに当たって心がけていることは、①要求された性能評価のみならず、使用者の立場で評価対象の持つパフォーマンスを見極めること、②得られた結果を分かりやすく提示し、その現象を合理的に説明すること、の2点です。今後ともご依頼者さまのご希望を叶えるべく、努力して参ります。